2013年 05月 20日
田越工務店の家づくり |
はじめまして。
(有)田越工務店の専務の田越勝と申します。当社は「家づくりは人(人格)づくり」を基本理念に、当社代表取締役(田越貞一)が盛岡で創業し47年を迎えます。住宅建築(新築・リフォームなど)を中心に岩手県内でお仕事をさせていただいております。
盛岡は、夏は30度、冬は-15度くらいになる気候風土で、高断熱化・高気密化の住宅は必須といえます。当社では20年以上も前から高断熱・高気密住宅に着目し、盛岡の風土と気候に合った仕様を研究し現在に至っております。
国の次世代省エネルギー基準の性能を確保することはもちろん、これからは、欧州・パッシブハウスレベルの性能を有した住まいづくりにもチャレンジしていきたいと思っております。皆さまの生涯の暮らしの器となる家づくりのお手伝いをさせていただければ幸いです。
(有)田越工務店専務取締役 田越勝
〒020−0141
岩手県盛岡市中屋敷町1−33
有限会社 田越工務店
TEL019−646−1133
FAX019−646−1132
●家の性能を最優先する
かつての大工は、木に釘1本打ち込むときにも「この家でおまえは生き返り、この家族を守っていけよ」という願いを込めて作業にあたりました。そこには、そうした願いを具現化する確かな技術があり、その技術に裏付けられた空間があり、意匠、そして性能がありました。
いま、私たちはその願いともに、家族と家を守るための技術をさらに進化させながら、環境への負荷までを考慮した技術を極めようとしています。構造学が中心であった建築から、そこに熱力学や予防医学、居住福祉までを加味した、全く新しい建築技術で建てる家。時代を超えて住み継いでいく家だからこそ、先端の技術と思想を惜しみなく具現化した家づくりを、という願いと技術がここにあります。
●人と環境と絶縁しない家
およそ6兆にも及ぶ細胞から成る1人の人間のなかには、それぞれ固有の宇宙があります。
外の環境と仕切りをした家にも1つの環境があり、もちろん、一歩外に出れば自然界という広大な環境がそこにあります。厳しい寒さや暑さと同居しようというのではありません。人間の健康に負荷を与える部分は遮断しながら、むしろ自然界と積極的に繋がっていく家──。例えば、光を浴び、季節の風や香りを感じ、時には天窓や縁側などの「装置」を駆使しながら、自然界の恩恵を家のなかにまで取り込む工夫も、家づくりの大切な要素といえはしないでしょうか。
●夏と冬を旨とし
これまで日本の家の多くは「夏を旨とすべし」という思想で建てられていました。しかし、地方によっては、家のなかにいながら冬の寒さに震え、結露に悩まされ、それが住む人の健康と建物の寿命に大きな影響を与えてきたことを無視できません。
家は夏も冬も旨とすべし、なのです。
季節や自然の移ろいを味わいながら、住む人の健康に負荷を与える部分は遮断し、頑ななまでに人を守り抜く器としての、家。赤ちゃんからお年寄りまで、また障害の有無にも関わらず、あらゆる人がそこで安心して、健康に、安全に暮らすことを、寡黙に支える器としての家、ということもできるでしょう。
●日本の風土には木の家
木は、日本人が最も身近で慣れ親しんできた素材。木には衝撃を受け止め、触れていても疲れをやわらげる、温湿度を調整する、自律神経の活動を高め、落ち着きをもたらせ、目にもやさしい…といった効果があり、化学物質で固められたフローリングやビニールクロスにはない、健康的な効用がたくさんあります。
また、木には1本あたり5トンもの炭素固定効果もあり、その木を家づくりに使用することは、森を町に造ることにほかなりません。さらに、木は伐ったあとも呼吸を続け、CO2の削減にも効果を発揮。廃棄時にも土に還るなど、まさに人にも自然にも負荷をかけない理想の素材といえるわけです。
人間も自然の一部として考えれば、木の家に住むことこそ、自然の営みそのものということもできます。
●木組み
私たち日本人の祖先は、選びに選び抜いた木を使い、伝統構法といわれる木組み架構で木の家を造ってきました。それは梁が荷重を支える適切な距離でバランスよく柱を建て、梁でそれを繋ぎ、あるいは梁を噛み合わせてのせる構法です。こうして造られた空間は、引き戸などで仕切って部屋として使用され、使用の変化に対しても柔軟に対応できます。露わになった木組みは蒸れて腐れることがなく、そこに耐えざる人の手によって長年の寿命を保ってきたのです。
つまり、日本の家とは、骨組み架構をあらわすことで、美しい空間にまでそれを高め、その空間に適応して暮らすことで、気配で人を察し、互いに人を思いやる独自の住文化を育んできたともいえるわけです。
しかし、家づくりの近代化は、合理的な工業化された家も生み出してきました。どの構法も十分な強度を確保していることは確かですが、高温多湿の気候風土に負けて短命な家が普及し、手入れのしやすさ、使い方の変化に対応できる家もまた少なくなっていることを見逃せません。同時に、どれだけ多くの地域文化が破壊されていったかを知るとき、私たちは、改めて木の家の秀逸性を見直す時期に来ているともいえるのです。
●皮膚感覚の家
建材に含まれるホルムアルデヒドに代表される化学物質や室内で発生する結露、低い断熱・気密性能による力任せの冷暖房など、家のなかの「自然」までが急速に破壊され、それらが人の健康を蝕むケースが増えています。家は「第三の皮膚」ともいわれ、人を自然に近い状態で包みながら、自然界の気候から人を守る器でなくてはなりません。したがって、皮膚感覚に近い家を実現するためには、温熱・空気環境はもちろん、使用する素材の吟味、光や風の設計までを緻密に計算する必要があるわけです。
私たちのめざす家は、家のなかにも一つの「室内気候」を創り、それが自然系の素材と相まって、人をさりげなく、やさしく包み込む家。自然のやわらかな波動をそのままに、寒すぎる家でも暑すぎる家でもない、人をそっと包み込む家づくりをめざしています。
●リノベーション
今までの、家づくりの基本的な考え方は「新築」「建替」「リフォーム」「増築」「改築」などに集約されてきましたが、「リノベーション」の考え方はどれにも通じる部分があります。たとえば、家の構造的にはリフォーム・増築・改築に属する機能を向上させる部分が多くありますが、新築時や建替時の際にしか考えなかった建物の断熱性能や気密性能という次元も考えた家づくりを目指しています。プラスアルファーとして耐震性能もあればなおさら資産価値を高める住まいへと変貌していきます。
家づくりに求める価値観は人それぞれ違いがあります。現在のお住まいの建物の間取りに不満もなく機能的で構造的なバランスなども確保されてると、断熱改修やサッシの取替・外壁の張替などで済ませる事もあります。そして、オール電化の設備や全館暖房にも対応し安全・安心な生活を営むことも可能です。最終的に、現存する素材を活かしながら、家族が仲良く語り合えそして無駄のない使い方をし最新の設備にも対応でき永く快適な居住環境を造ることが「リノベーション」の目的なのです。
暮らしが変わる・・・・「省エネ再生住宅」
Q1:「リノベーション」ってどんな意味なの?
A1:日本語に訳すと「改革・刷新・元気を回復する」などの意味する言葉です。ここでは、構造的な補強や温熱環境の改善を前提とした「住宅再生」のことをいいます。
Q2:電化リノベーションってどんなことするの?
A2:家は古くなったら建て替えてしまうしかなかったのですが、家族の成長や思い出のある家を安心して快適に暮らし続けたいの願い、そして基礎や土台・梁などがまだしっかりして使えるのなら、それらの骨組をを生かして「夏涼しく・冬暖かい」高気密・高断熱住宅で地震にも強い耐震性を兼ねた家に蘇ります。
さらにオール電化設備(クッキングヒーター・電気温水器・ちく熱暖房器やパネルヒーターの暖房)を標準としているので、いままでのお住まいの光熱費よりおどろく程の省エネ・安心・安全・快適空間を得る事ができます。
Q3:リフォームとは何が違うの?
A3:リフォームというのは、どちらかといえば目に見える部分を改修するイメージがあります。たとえば、お風呂が取換の時期だからユニットバスに取替える、流しが古くなったからシステムキッチンに取替える、6帖間が狭くなったので8帖に増築する、屋根が古くなったので葺き替えるなどの目先の使い勝手や目的だけの住まい方では、また10年くらいすると同じような事が発生してきます。
「電化リノベーション」は、家族の将来(10年以上先まで)を考えた家づくりを提唱しています。寒さや湿気対策・結露の発生・カビ対策なども含む耐震性能と温熱環境の性能までを考えた家づくりをしますので新築と同じような環境にすることができます。それに地球環境を守る観点からも有益とされています。
by tagoshi-koumuten
| 2013-05-20 10:21